
がんにより22歳で亡くなった男性が10月にXに投稿した「グエー死んだンゴ」の一文を機に、研究団体や病院への寄付が広がっている。基礎研究の分野にも及び、朝日新聞の取材では、関連する寄付総額は数千万円規模にのぼっている。 【写真】中山奏琉さんが生前、両親にプレゼントしようと用意していたもの 男性は、北海道大学に通っていた中山奏琉(かなる)さん。希少がんの一つである類上皮肉腫で10月12日に亡くなった。13日に「なかやまの友人です」とする投稿で死去が伝えられると、翌14日午後8時、「グエー死んだンゴ」の8文字が投稿された。周囲によると、14日の投稿は、中山さんが生前に予約していたという。 この投稿にXでは感服の声が上がり、「グエー死んだンゴ」に対するお約束の返答となるネットスラング「成仏してクレメンス」と書く返信が相次いだ。続いて、「香典」と称して寄付をする動きが広がっていった。 ■がん研究会へは1千万円 中山さんが入院していた北海道がんセンター(札幌市)を運営する国立病院機構(東京)によると、10月14~31日の同センターへの寄付は1078件で計412万3千円。2024年の同時期は0件で、年度を通じても0件だったという。 公益財団法人がん研究会(東京)への寄付は18日に約100件、19日に約300件と漸増し、31日現在は約2千件、計約1千万円にのぼっている。「基本理念『がん克服をもって人類の福祉に貢献する』の実現のために大切に使用させていただきます。心より感謝申し上げます」とコメントを寄せた。 NPO法人日本小児がん研究グループ(名古屋市)には、14日からの2週間で約800件、計300万円を超える寄付が届いた。 日本対がん協会(東京)や国立がん研究センター(東京)でも、寄付件数、寄付金額が大幅に増加しているという。今年度の国立がん研究センターへの寄付件数(1口千円~)は10月半ば以降、2万件以上あった。 ■基礎研究へも 生物学などの分野の基礎研究を支援する、大隅基礎科学創成財団(横浜市)にも寄付が相次いでいる。 《寄付件数が400件を超えていました。きっかけとなった中山君の記事を読み返すたび、同じ親として胸が詰まります。その想(おも)いを、科学の発展につなげることでお悔やみにかえたいです。大隅理事長にも、皆さまのコメントと中山君のことをお伝えしました。心より「成仏してクレメンス」と申し上げます。》 10月29日、財団の公式Xにこんな投稿があった。寄付はその後も増え続け、26日から31日までに個人からの寄付は約1460件、計約710万円の寄付があった。24年度の個人寄付件数は年間で400件弱だったという。 財団理事長で、16年にノーベル生理学・医学賞を受けた大隅良典さん(80)は朝日新聞の取材に「基礎科学も大事にしようよ、と26日にXで財団の名をあげてくれた人がいた。大変ありがたく思っている」と話した。 大隅さん自身はSNSはやっておらず、「グエー死んだンゴ」の言葉は知らなかった。「ネットの力を思い知った。基礎科学への関心が高まり、若い人に浸透していったらうれしい」(編集委員・山下知子、小川尭洋)
朝日新聞社
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